扁桃炎は遺伝で発症するのか

遺伝

扁桃とは、のどの口蓋垂の両側部分のことで、正しくは口蓋扁桃と呼ばれています。
これは、咽頭の中で発達したリンパ組織のうちの1つであり、外界からの病原体やウイルスに対処する免疫の役割を担う部分となっています。
そのため扁桃炎にかかると、この扁桃が炎症を起こして腫れ上がり、発熱する頻度が上昇するようになります。
この扁桃炎は免疫力が低下しやすい、扁桃がよく腫れるなどという親の体質が遺伝してなることもあるようです。
扁桃炎を繰り返すことが、親から子供へ遺伝するのかどうかについて明確な医学的根拠はまだ見つかっていませんが、親に扁桃腺肥大があり扁桃炎となる場合や、扁桃腺が腫れやすいという体質は遺伝する可能性が十分にあると言われています。

扁桃は、感染症から身を守るために1歳ごろから大きくなり始めますが、中学生くらいになると小さくなっていく場合がほとんどです。
そのため、子供のころはよく病気にかかっていたという人も多く、毎回扁桃炎と診断されることもあります。
扁桃炎の原因はインフルエンザや溶連菌などの菌で、体力や免疫力を低下させ、免疫細胞を蓄える扁桃に異常を起こします。
扁桃炎はこのように免疫力の低下からなりやすくなる場合もありますが、扁桃腺肥大であるためになりやすいということもあります。

扁桃腺肥大は、炎症を繰り返すことで肥大化してしまうこともありますが、ほとんどが遺伝的な理由でなると考えられているようです。
扁桃腺肥大だからと言って必ずしも炎症を起こしやすいとは限らないですが、食事の邪魔になったり睡眠時無呼吸症候群になるなど他の病気になる可能性があるため十分な注意が必要です。
扁桃炎は、このように医学的根拠はないものの様々な遺伝的原因のためにかかりやすくなるといったことがあるようです。
慢性化すれば手術しなければならなくなりますが、免疫力を高めるような生活環境を整えることが扁桃炎を予防するカギとなります。

生活習慣や環境で扁桃炎を予防

扁桃炎は、親の扁桃腺肥大や免疫力の弱さが遺伝してかかりやすくなると述べましたが、主な原因は生活習慣や環境の乱れで免疫力が低下し、ウイルスや細菌に対する抵抗力が低くなるためと言われています。
急性扁桃炎を繰り返すと慢性化していくことで扁桃炎の頻度が高くなり、別の病気を引き起こす原因となることもあるため、その場合は手術しなければなりません。
しかし、だいたいの扁桃炎は免疫力を高めることで予防することが可能となるようです。
つまり、うがい、手洗いといった基本的な風邪予防から、十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事といった生活習慣の見直しを行い免疫力を高めることが、扁桃炎予防にとって重要なことになります。
特に子供はよく扁桃炎を起こしやすいため、外出後や食前、トイレ後の手洗いやバランスの良い食事、昼間はしっかり外で遊ばせ、夜はしっかり睡眠をとらせることが必要となります。
あまり、人込みを避けたり室内で遊んでばかりだとむしろ逆効果となるため、外界の刺激を遮断しすぎないことが大切です。

このように扁桃炎は、普段からの健康管理に気を付けていれば予防できる場合がほとんどです。
扁桃は、基本的に成長とともに徐々に小さくなるものであるため、幼い時は風邪をひきやすかったという人も成長して病気知らずになることもあります。
もちろん、扁桃腺肥大や扁桃が腫れやすいといった体質は遺伝する可能性があるため、環境や生活習慣が全てというわけではありませんが、風邪予防や普段の生活環境を整えることは十分な対抗策となり得ます。
扁桃炎におけるポイントは免疫力です。
しっかり免疫力を高めて、扁桃炎を予防できるよう心がけましょう。